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新規開業・スタートアップ支援資金とは?日本政策金融公庫の創業融資 条件と申請の流れ【2026年9月版】

 

新規開業・スタートアップ支援資金とは?日本政策金融公庫の創業融資 条件と申請の流れ【2026年9月版】

日本政策金融公庫の創業融資の柱となっているのが「新規開業・スタートアップ支援資金」です(旧「新創業融資制度」は2024年3月31日で取扱いが終了し、本制度に統合されました)。融資限度額は7,200万円(うち運転資金相当分を含む)で、無担保・無保証人での利用が可能です。基準利率は年3.80〜5.40%(2026年9月1日時点)で、創業前・税務申告2期未満の方は▲0.65%(雇用拡大時▲0.9%)の優遇が適用されます(出典:日本政策金融公庫「国民生活事業 主要利率一覧表」令和8年9月1日現在)。本記事では、現行制度の条件・申請フロー・審査のポイントを2026年9月時点の最新情報で整理します。

新規開業・スタートアップ支援資金とは

「新規開業・スタートアップ支援資金」は、日本政策金融公庫国民生活事業が取り扱う創業期向けの主力融資制度です。対象は新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方で、無担保・無保証人での利用が原則です(出典:日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」制度概要)。

この制度は、かつて「新創業融資制度」という名称で運用されていたものが、2024年4月に「新規開業資金」として拡充・統合され、2025年3月に現行名称へ改称された経緯を持ちます。旧制度で必須だった自己資金要件(創業資金総額の1/10以上)は撤廃され、限度額も旧制度の3,000万円から7,200万円へ拡大されています。以前に「新創業融資制度」で検索して情報にたどり着いた方は、まずこの名称変更を押さえておく必要があります。

融資条件の詳細(2026年9月時点)

限度額・返済期間

項目 内容
融資限度額 7,200万円
返済期間(設備資金) 20年以内(据置期間5年以内)
返済期間(運転資金) 10年以内(据置期間5年以内。廃業歴のある再チャレンジ者は15年以内)
担保・保証人 原則不要

出典:日本政策金融公庫「新規開業・スタートアップ支援資金」

利率(2026年9月1日時点)

区分 無担保利用時の利率
基準利率 年3.80〜5.40%
特別利率A 年3.40〜5.00%
最優遇利率(要件を満たす場合) 年2.75〜4.35%

新たに事業を始める方・税務申告を2期終えていない方には、上記に加えて原則▲0.65%(雇用拡大時▲0.9%)の引下げが適用されます。利率は市場金利の動向を受けて随時改定されるため、申込時点で必ず公庫の最新利率一覧表を確認してください。半年前の数値をそのまま使うと、実際の返済シミュレーションと乖離するので注意が必要です。

自己資金要件は形式上撤廃

旧制度の自己資金要件(創業資金総額の1/10以上)は、現行制度では形式要件として撤廃されています。ただし、審査実務では自己資金の有無・積立経緯が事業への本気度を示す材料として引き続き確認されます。通帳の入出金履歴で計画的な積立が確認できることが望ましく、申込直前の一時的な入金(いわゆる「見せ金」)は避けるべきです。

申請の流れ

  1. 事前相談:事業資金相談ダイヤルまたは支店・オンライン相談を予約
  2. 書類準備・提出:創業計画書、本人確認書類、通帳コピー(直近6か月分)などを提出
  3. 面談:1〜2時間程度。事業計画・資金使途・返済計画を説明
  4. 審査:標準2〜3週間。必要に応じ事業所訪問や追加資料提出
  5. 契約・入金:条件に同意後、契約書類作成を経て指定口座へ振込

申込から入金まで合計3〜4週間程度が目安ですが、創業計画書の準備期間を含めると2〜3か月前からの着手が安全です。

審査で重視されるポイント

  • 信用情報:税金・公共料金・クレジットの延滞歴がないか(CIC・JICC等での事前確認を推奨)
  • 自己資金の積立経緯:形式要件はないが、計画的な積立が確認できるかが評価材料になる
  • 創業計画の具体性:売上根拠を客単価×客数などの積み上げで示せているか
  • 経営者の経験:同業種での実務経験、または経験不足を補う体制(共同創業者・専門家連携)の有無

よくある質問

Q. 「新創業融資制度」はもう申し込めませんか?

申し込めません。2024年3月31日で取扱いが終了し、現在は「新規開業・スタートアップ支援資金」に統合されています。無担保・無保証人の枠組みは引き継がれ、限度額は3,000万円から7,200万円に拡充、自己資金要件は形式上撤廃されています。

Q. 自己資金がゼロでも申込は可能ですか?

制度上は可能です。ただし審査では自己資金の積立経緯が事業への本気度を示す材料として確認される傾向があるため、通帳履歴で計画性を示せる状態にしておくことが望ましいです。

まとめ

  • 「新創業融資制度」は2024年3月末で廃止され、「新規開業・スタートアップ支援資金」に統合済み
  • 限度額7,200万円、無担保・無保証人、返済期間は設備20年・運転10年(据置5年以内)
  • 基準利率は年3.80〜5.40%(2026年9月1日時点)。優遇適用で▲0.65〜0.9%
  • 自己資金要件は形式上撤廃だが、審査では積立経緯が引き続き評価される
  • 最新の利率・要件は必ず公庫公式ページで確認する

資金調達の方法・ラウンド別相場・投資家の選び方まで体系的に押さえたい方は「スタートアップの資金調達 完全ガイド【2026年版】」もあわせてご覧ください。

この記事の執筆者

CFO.Media編集部

CFO.Mediaは、シード・アーリー期の資金調達を目指す起業家のための情報プラットフォームです。国内スタートアップの調達事例や最新トレンドを、データと実例をもとにわかりやすく解説します。

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